紫外線対策とUVケアのお勉強
紫外線の影響で誰もが思い浮かぶのが、
太陽の日差しをタップリと
浴びすぎてしまい、
肌が真っ黒になってしまう日焼けです。
しかし春は、
まだ日焼けがきつい季節ではないので、
紫外線対策に油断している人が
多いのですが、
実は春の紫外線こそ
肌を老化させてしまう怖い紫外線です。
肌を一番痛める紫外線は?
ここでクイズです!
太陽光線の中には、
UV-A、UV-B、UV-Cの3種類の
波長の紫外線が含まれていますが、
肌を一番痛める紫外線はどれでしょう?
■UV-C■
UV-Cは強い殺菌作用があり、生体に対する破壊性が強いのですが、オゾン層で守られており、通常は地表に届くことはありません。
※しかし近年、オゾン層の破壊により、
UV-Cの影響も危ぶまれています
■UV-B■
UV-Bはエネルギーが強く、UV-Bを多く浴びると、肌の表皮層の細胞を壊したり、赤く炎症をおこしてしまいます。
肌を守ろうとメラニン色素も生成するため、
しみ、そばかすも引き起こします。
太陽を浴びるとすぐに肌が赤みをおびる
日焼けはこのUV-Bが原因です。
■UV-A■
UV-AはUV-Bによって作られたメラニン色素を
酸化させて褐色に変化させます。
肌が赤みを帯びてから2~3日後に真っ黒に
日焼けるのはこのためです。
さらに、UV-Aは真皮層に作用し、
タンパク質を変性させてしまいます。
つまり、コラーゲンやエラスチンといった
弾性成分を壊してしまうということです。
肌のハリ、たるみ、シワ、シミを
引き起こす怖い紫外線なのです。
もうおわかりいただけたと思いますが、
クイズの答えはUV-A!
UV-Bは6月~9月頃の夏に多く降り注ぐため、
夏の間のUV対策は万全な方が多いですが、
UV-Aは5月が一番強く1年の約80%の強さがあるため、1年を通してのUV対策が必要です。
また、UV-Aは
雲や窓ガラスも透過してしまうため、
曇の日も窓の多い室内でもUV-Aの影響を受けてしまいます。
1日のうちで朝7時頃から、
強くなり始めるため
朝起きて、まず、歯磨き、洗顔、基礎化粧品でUVケアまでやってしまうことをおすすめします。
ちょっとそこまでの
ゴミ出しや、洗濯物干しが、
肌老化を誘発する一番の原因になりかねません。
UAケアでよく聞くSPF・PA
CMなどで日焼け止めに
SPF50+PA++++
という表記がありますが、正しい意味ってよく分からなくないですか?
私の場合、何となく数値の大きいのが効果が
あるのかなって程度です。
SPF・PAについて、
ちょっと調べて見ました。
UV-Bの遮断率を表す。
日本では
SPFは2~50までの表記。
60とか70の場合は
50+と表記される。
PAは
UV-Aの遮断効果を表す。
+ 効果がある
++ 効果がかなりある
+++ 効果が非常にある
++++ 効果が極めて高い
日焼け止めは、SPF50+PA++++を
使えば大丈夫?
SPFやPAの高い日焼け止めは、
紫外線に対する効果は大きい反面、
肌への負担も大きくなります。
SPFやPAの高い日焼け止めは、
海水浴や屋外でスポーツをする場合だけ
に使用。
日常生活や
あまり日に当たらない場合には、
SPF15~30、PA++ぐらいまでの
SPFやPAの数値の低い日焼け止めを使う。
といった、使い分けがおすすめです。
なかなか試すことは、
難しいかもしれませんが、
SPF値は個人差があります。
雑誌などでは、
約20分で赤みが出る人が多いため
SPF値×20分がUVケア剤の効果の持続時間と表現している場合もあります。
例えばSPF30であれば
赤くなるのを30倍遅らせることができるという意味ですが、
UVケアなしで、
Aさんは、赤くなるまで20分
Bさんは、赤くなるまで10分の場合
Aさん:
20分×30倍=600分(10時間)
Bさん:
10分×30倍=300分(5時間)
となります。
同じものを使っても
AさんとBさんでは効果が違う
という事です。
つまりSPFって
個人の防御力の値なんです。
1平方センチメートル当たり
2mgで測定。
これは、日常使用している量に比べてかなり多い量です。
・汗や手・衣類の摩擦で
落ちてしまう。
・ある一定量紫外線を吸収してしまうと、効果が落ちる。
・白くなるため、
薄めに塗ってしまう。
SPF値の高いものには、
ノビが良く、白浮きしにくく、
しかも水にも強いというものも
ありますが、
肌に対する刺激が強く、
敏感肌の人は注意が必要です。
紫外線がもたらす
肌への悪影響
メラニンは通常、
角質とともに排出されますが、
過剰に分泌されてしまうことや、
新陳代謝が悪く肌に残ってしまう事により
皮膚表面からも黒く見えてしまう状態になっているのが日焼けによるシミです。
メラニン対策は、72時間が勝負
紫外線UV-Bを浴びた肌は、数時間で赤みを帯びてきます。
紫外線を浴びて約72時間の間に
メラニン色素をどんどん増やし、
褐色の肌へと変化させてしまいます。
SPF20~50のものを
うまく使い分けることが重要です。
大量に紫外線を浴びてしまうと、
ヒスタミンが放出されます。
メラニンは、ヒスタミンが
メラサイトに働きかける事で作られます。
②しっかり保湿
日焼けをした肌は乾燥状態になっています。
美容液を塗る前にしっかりと保湿する事が重要です。
③肌の新陳代謝を高める
メラニンが
停滞することを防ぐために、
日焼けをした後もケア次第で
老化を最小限に抑えることができます。
代謝を高めてくれるDHEA
DHEAってあまり耳馴染みがないのではないでしょうか?
舌を噛みそうですが、
デヒドロエピアンドロステロンが正式名称で、副腎で産生される男性ホルモンの一種です。
マザーホルモンとも若返りホルモンとも
言われています
DHEAの分泌は加齢とともに減少し、
20代がピークであり、40代で約50%,
60代では30%、80代では10~20%に
低下してしまうそうです。
DHEAが減少すると代謝が悪くなったり、
免疫力の低下や記憶力が衰えるなどの現象が起こります。
つまり、老化が進むのです。
DHEAを増やすことによって
老化を遅らせ、
若返りと健康を手に入れることができます
DHEAの効果
①筋肉量を増やして、
ダイエットを促す
②免疫力を高めて
病気を予防する
③血圧や血糖値を下げる
④ストレスを軽減し、
うつ症状を改善
⑤記憶力を向上させ、
アルツハイマー病を予防
⑥更年期障害や骨粗しょう症を予防する
⑦不妊改善が期待できる
DHEAは、内臓脂肪などを蓄積させる
ホルモンの過剰分泌を弱めて脂肪を分解し、
筋肉量を増やして基礎代謝を上げてくれのでダイエット効果も期待できます。
さまざまな女性ホルモンの生成を促して
卵巣の老化を防ぎ、卵巣を若返らせる働きも期待されます。
その他にも、
美肌や美髪、運動機能の向上、
関節の痛みの軽減、快眠など、
DHEAには多くの効果が知られています。
DHEAを増やす為に
①納豆・青魚・山芋や黒豆、
アボガドなどを食べる
②有酸素運動やステップ運動など反復運動を行う
③ストレスを解消し、
リラックスを心がける
④カラダを冷やさない
体を酷使するようなハードな運動や
ストレス・たばこ等は、DHEAを減らしてしまいます。
日頃からDHEAを増やす
生活習慣を心がけることが、
若々しさを保つ一番の秘訣
かもしれませんね。
おわりに
UVケアと対策について簡単にまとめてみました。
ご参考になれば幸いです。
肌のUVケアは大切ですが、忘れてはいけないのが【目】のUVケアです。
最初に紫外線が届き、大部分の紫外線を吸収するのが目の角膜です。
UVカットサングラスや紫外線対策目薬で、こまめにケアする事も忘れないでくださいね。
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